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節分星祭

檜尾山観心寺では節分にゴクマキといって、参詣者へ紅白の餅や豆が特設の櫓や建てかけの塔から撒かれます。撒かれる餅の内には、朱で印をつけた景品が当たる餅が混じっていて、思わぬ幸運な福を貰う人もいます。 ゴクマキは午前と午後の2回催行されす。この日は大勢の人で賑わい、境内には露店が出て賑やかで、福豆といって炒り豆などが売られています。この日ばかりは拝観料が無料で、境内が開放されます。また星祭りのご祈祷が行われます。(2020年2月上旬取材)。>> 続きを読む...
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この厄除け星祭りの由来は、当寺発行の開運厄除星祭願名牒によると”当山御本尊は弘法大師四二歳の御厄除のため、一刀三礼を以て御彫刻、当山金堂に観世音菩薩とは申し奉るなり、北斗七星の星塚を奉祀する霊地は、我邦独り当山のみ 云々”とあります。
かつて昔、観心寺では節分に護摩法要と餅まきを盛大にしていまた。餅撒きと同時に北斗七星を祭る供養があり、厄除けの男女が列を作ってお詣りするという程多くの人々で賑わいました。お詣りの人たちが本堂や中院にお籠もりをして、夜中に厄除けの豆粥を食べました。これを食べないと厄払いが出来ないのでゲンが悪いと言ったそうです。また個々人が「ヤクモチ」を本堂に供えた後、下げた餅を出来るかぎり多くの人に配って食べてもらうと厄が落ちると言う呪術的要素の強い習俗がありました。今でもこの七つの星塚を廻って厄落としの炒り豆を供え、先に供えてあるものをいただいて帰る信仰が残っています。
星祭り
   星供とも言いわれ、人の生まれた年、月、曜日の日を司る不変の四種類の星と年によって変わる九曜星を供養し、祈祷する法要です。  
  年の変わり目である節分に、その年の星をまつり、無病息災・家内安全を祈願します。
 節分の行事
  旧暦では正月と節分とは同じ日の行事であり、新暦になって正月(大正月)の行事と節分(小正月)の行事との2つに別けられるようになったものと考えられます。この間には共通する祭りごとが見いだされる所以であります。そして、それぞれ異なった意味を持たせるようになったと言えよう。
  節分の煮炊きは、正月と同じように豆がらを用いて焚き付けたと言われます。豆がらはパチパチ音を立てて燃えるのを吉兆といって喜んだり、その音で鬼が逃げるといった所が多いようです。節分の行事は農事にちなんで、その吉兆を占うことが多かったようです。
   豆がらの軸を燃やして、その燃え加減で豊凶を占ったり、豆の炒り上がる具合で1年間の天候を占ったと言う所もあるそうです。炒った豆は神棚に供え、日が暮れるとその豆を下げて豆まきをした。奥の部屋から順に撒く。豆まきが済むと「今年もみな揃ってマメに暮らせるように」と神さんに祈ってから、家族で自分の歳より1粒多く炒り豆を食べる。
 また、節分を年越しと云い、その晩はどこでも「鬼の目突き」などといって、鰯の頭をあぶったものを柊の小枝に刺したものを家の入り口に刺す習俗は、邪悪なものの退散を願う行為で、呪術的要素の強い習俗が今も一般の家庭に残っています。
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