割竹と縄でおよそ縦4m、横5mほどの纂を編みます。これが松明の外側になります。編んだ纂を広げた上に木の枝葉、竹の切れ端などを置きます(円柱状に巻く際の内側となる部分です)。さらにこの上の真ん中に松明の芯となる松の丸太を置きます。そして丸太を中心にして、のり巻きを作る要領で纂を丸く巻いていきます。円柱状に巻き終わると綱3本で直径1.5mぐらいまで巻き締めた上で、割竹で8ヶ所、藤蔓で4ヶ所締めくくります(閏年では13ヶ所でうち藤蔓は5ヶ所)。そして、縄を松の芯にかけ、これをさらに三方向の竹・藤蔓帯にかけながら下におろして止めます。このようにして作った松明の本体(直径:約1.5m、高さ:約5m)の上部をクレーンでつり上げ、あらかじめ掘った穴に入れて直立させます。この回りに土を入れて埋め戻して固定します。直立した本体の上部に祈願御串を入れ、その上に稻藁を積み上げ、さらに広げた番傘を立てかけて支柱にくくり付けられます。そして、本体の三方の側面に竹で作った鏑矢を模したものを差し込んで大松明が完成します。
ここで祈願御串を松明に入れるのは氏子の方々の厄除け・健康・願いごとを祈願するためと考えられます。また開いた番傘を立てかけるのは禍よけと言う意味があるそうです。
