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注連縄を掛けられたご神木とくさ神さんの祠   唐久谷地区の奥に、太い樫の木の根元に くさ神さんが、小さな祠に祀られています。この樫の木は、ご神木のように扱われており太い注連縄が捲かれています。この注連縄は、歳末の30日に町内の人たちが協力して綯われて、樫の木に捲かれます(以前は正月の3日に行われていました)。
  また昨年までは町の入り口にも注連縄が懸けられ神縄懸といい、その場所が残っています。これは、ここから先の町内に悪魔や悪い病気が入らないようにとの祈りをこめて昔からおこなわれていました。

 くさ神さんには、次のような伝説があります。昔ここに悪い病気を患った老母が住んでいました。この老母が「自分が死んだらここに祀って、いつも柴を供えておくれ、そのようにしてくれたら“くさ(皮膚病)”や悪い病気で苦しんでいる人を救ってあげよう」といった。
   老母が死んでから村人たちはここに祠をつくり老母を祀りました。いつのころからか、ここの水をいただいて、悪い病気のところにつけるとよく治り、子どもが“くさ”で苦しんでいると、この水をつけるとよく治ったので、遠近からお参りする人が多かった。そして病気が治るとお礼参りに柴を供えて老母の霊を弔った といいます。
   昔は、天見や紀州からもお参りがあったが、今日では、歳末に注連縄を捲いて、お正月だけ町内の人たちが祭事をおこなっています(2006年12月取材)。
注連縄綯い 注連縄綯い 注連縄を祭壇に供えて祈願されます。 ご神木への注連縄掛け ご神木への注連縄掛け
(写真に触れると大きくなり、説明がでます)