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湯立神事

烏帽子形八幡神社では、毎年12月の初旬に湯立神事が行われます。湯立神事は、社殿前に5つの地域の総代と氏子、参拝者が参列した中で催行されます。宮司によって四方や参拝者へのお祓いが行われた後、神前で祝詞が奏上されます。(2022年12月中旬取材)。>> 続きを読む...
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社殿前の境内では、四方に斎竹を立て注連縄が張られた斎場に、清水を一杯に満たした湯立釜を据え、薪を焚いて沸騰させてあります。その湯釜の周りの四方へ塩を撒いて清めます。そして熱湯の中に、塩・御米・御神酒が供えられ、笹束でかき混ぜた後に湯釜からお湯をくみ取り 、宮司によってお湯を神前に供えられます。その後、宮司が祓い清め無病息災・家内安全の祈願をこめ、煮えたぎった湯に笹の枝葉を浸し、右手の笹束を右後方へ、左手は左後方へ肩越しに振りかけます。お湯かけは、5つの地域ごとに氏子がまとまって、宮司の後方に横一列にならんで、振りかけたお湯を浴びます。このお湯かけは5地域の氏子たちや参拝者へ繰り返し行われます。
柳田・民俗学によると“神意によらねば決し難い大事が起こった場合、 古くからなされたト占の一種である。祭の境内に大釜を据え、 火を焚き湯を沸かして笹の枝で資本の人々の頭上に振りそそぐので、 一種の湯による浄祓とも名づくべきものである。 以前はこの方法の繰り返しによって巫祝が自らに、または傍の1人に神を憑らしめ、 人間の言葉を通じて神の答えを得ようとした。”
このように古代の探湯(くがたち)とも関連があり、占い、誓約(うけい)として行われていましたが、今日では湯による浄祓いと無病息災を祈る神事となっています。
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