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十夜会

 錦渓山極楽寺は古野町にあります。この地はむかし聖徳太子が温泉寺を建てた霊場と言い伝えられています。当山は融通念仏宗の寺院で開基は法明上人です。融通念仏宗は、永久5年(1117年)良忍上人によって開宗され、「念仏を唱えて得た功徳は自分だけのものでなく他人の功徳にもなり、他の人の同じような功徳を自分も受けられる、互いに念仏の功徳を融通しあって、多くの功徳を得る」という教えによります。(2019年11月14日取材)。>> 続きを読む...
当山では、毎年11月14日の夕刻から十夜会が行われています。内陣に安置されたご本尊の阿弥陀如来の前で僧職が鉦をならし、住職を導師とて念仏を参拝者が唱和しながら大数珠繰りが行われます。 大数珠を両手でささげ持ち念仏を唱えながら数珠を送っていきます。この大数珠の1カ所に房が付けられており、これが廻ってくると上に捧げて拝みます。大数珠繰りが幾周りか行われます。これを百万遍数珠繰りといわれ、各々が一珠繰るごとに念仏を唱え、その総計をもって百万遍念仏を唱えたとみなし、億万遍の功徳が成就するという教えに従って行われています。
 数珠繰りが終わると住職の法話があります。その後で参拝者に小豆ご飯とのっぺ汁が振る舞われます。
 この百万遍数珠の珠数は1080珠が基本とされますが、必ずしも1080の数とは限らないようです。
   十夜会は、旧暦10月6日から15日までの10日間、昼夜つづけて行われた念仏会であることからこの名前がつけられました。浄土宗の三大教典の1つ「無量寿経」の中に“この世で十日間よい行いをすることは、仏の国で千年間良い行いをすることよりも尊い”と説かれているために 、その教えに従ってはじまったそうです。現在では1日だけのおつとめをすることが多いようです。 阿弥陀さまが私達を救って下さることに 深く感謝し、無量寿の命に生かされて生きている喜びを分かち合い極楽浄土に思いを寄せて 念仏を称えます。また秋に行われることから 天地自然の恵みに感謝することでもあります。
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