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河内長野市指定無形民俗文化財

勧請縄懸神事

流谷八幡神社で行われる勧請縄懸神事は、昔、この里は甲斐の庄と呼ばれ京都石清水八幡宮の荘園でした。神社の辺りは流谷川が大渓谷を形成しているため往古から人馬の通行が困難であり、また難工事のために架橋がない状態でした。
 長暦3年(1039年)1月6日に京都石清水八幡宮のご神体を勧請するに際して、正道から社頭へ一筋の綱を渡し、それに宝殿を託して(ここ)よりご神体を本殿へ遷宮しました。この勧請の場所と日時を永遠に記念するために、その跡へ鳥居の代わりに両岸に杉樹を植え、その翌年から毎年1月6日に注連縄を()い、川越しに杉樹間に張り、勧請の昔を偲びました。(2020年1月上旬取材)。>> 続きを読む...
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現在の勧請縄つくりと縄懸けは次のように行われています。
古式に則って注連縄を綯われます。梯子(縄綯いだけに使用されているそうです)の3段目を支持台として3人がかりで餅米の藁で綯っていきます。サポートする人が3人ほどいて、藁屑などを取り除いて一握りの藁を手渡していきます。綱綯いは力がいるため、途中で交代したり休んだりして左縄を綯っていきます。藁の株元を綯い込むのでなく「蛇の足」といって15cmほど外に出して綯っていき、直径が10cmほど長さが70mほども綯うそうです。普通の注連縄でなく蛇のようにつくられます。この藁の株元を外に出して注連縄を綯うのは、綯った注連縄が抜け落ちないようにとの配慮と、蛇の様に綯うの“蛇”を“邪”に引っかけて邪悪なものの侵入を防ぐと言う意味を持たしているようです。
  注連縄綯いと並行して、注連縄に付けられる御幣と榊の飾り(瓔珞または瑛珞ともいう)が作られていきます。瓔珞は大きくて人の背丈ほどあります。平年の歳では各12本、閏歳で13本作られます。今年は、平年の歳であるため12本作られました。これらを綯え上がった注連縄に1.8〜2m間隔に御幣を付けた長さ50cmほどの樫の木の棒で串差しに取り付けられます。
   作り終えた注連縄を拝殿前に運び、お祓いを受けた後、氏子総代12人と区長2人の総勢14人で社頭の柿の古木と対岸にある勧請杉(または鳥居杉といわれる)との間に注連縄を懸けられます。まず柿の古木に四重巻きに結ばれて、流谷川越えに注連縄を懸けるために橋の欄干を利用して慎重に垂らしていきます。そして、対岸の険しい崖縁にある勧請杉に注連縄が八重巻きに結ばれます。 
   滞りなく注連縄が懸けられ後、お祓いと祈願が行われます。  
この注連縄が永くもてばその年が豊作と言い伝えられていますが、梅雨頃には切れるそうです。
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