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行者湧水の勧請懸

 神縄は、道を横切るだけの長さの注連縄を石見川地区の人たちが集まって綯い、これに御幣や榊(当地では樒です)などの枝を数カ所につけたものであります。これを道上に張り渡し、ここから内は神の守り賜う祓い清められた地域であるから、疫病や悪霊が入ってはならないという疫病や悪霊の侵入を防ぐための呪術的な意味を持った行事です。
 (2007年1月取材)。>> 続きを読む...

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以前は、石見川地区の入口と出口の道の上に、道を横切って注連縄が掛けられていました。この道きりは地区の境界線という意味もあったようです。
 この神縄懸けの際、注連縄を地区境に懸けるために運び出す合図のサイレンを鳴らして地区の人びとに知らせます。地区の老若男女が道ばたに出て見守る中を、ネンギョウジの人が尻まくりをして樫の棒に注連縄を通して肩に担いで、地区の境まで一気に走って行ったそうです。この後ろから地区の人びとたちが揃って追いかけるという行事が行われていました。この様子が、蛇のごとく作った注連縄を追いかけると言うことで蛇追いと言われていました。
 今では、蛇追いの行事がなくなり車で運び、行者湧水の所の杉の樹間に懸けられます。
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