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湯立神事

高向神社では毎年12月10日新嘗祭と併せて湯立神事が斎行されます。本殿にて新嘗祭を終えたのち湯立神事が始まります。神社の境内に、四方を斎竹を立て注連縄が張られた斎場に釜を据え、火を焚いて湯を沸かし、神職が祓い清めたあと釜の縁にお餅が供えられます。そして湯だった忌釜へ御米(みけ)・御神酒(みき)・塩を注ぎます。(2021年12月中旬取材)。>> 続きを読む...
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その後、笹葉の束を両手に持って煮えたぎった湯に浸しかきまぜ、家内安全と無病息災の祈願をこめ、神前へ笹葉束に浸した熱湯を両手で前方正面方向へふりまくようにかけられます。さらに前方右方向へ、また前方左方向へふりまくようにかけられます。お湯かけの際、総代の名前を順次読みあげ、神職が熱湯をふりまきます。幾度となくそれが繰り返されます。神事の後で忌釜の忌湯を飲むと1年間が無病息災(当神社では、胃腸に効く)、忌餅を食べると歯痛に効用があるといわれ、神事後にお湯やお餅がふるまわれます。  当神社では湯立神事を献湯祭とも言われます。
柳田・民俗学によると“神意”によらねば決し難い大事が起こった場合に古くから行われれた、ト占の一種であります。祭の境内に大釜を据え、 火を焚き湯を沸かして笹の枝で資本の人々の頭上に振りそそぐので、 一種の湯による浄祓とも名づくべきものであります。 以前はこの方法の繰り返しによって巫祝が自らに、または傍の1人に神を憑らしめ、 人間の言葉を通じて神の答えを得ようとしました。このように古代の探湯(くがたち)とも関連があり、占い、誓約(うけい)として行われていましたが、今日では湯による浄祓いと無病息災を祈る神事となっています。
  神事の忌釜の忌湯を飲むと無病息災の効があるとかで、飲む人が多いようです。
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